1

ここには、演劇論を書いていく。それは、一つの方法に拘泥しないためであり、「死守せよ、だが軽やかに放す」ためである。

しかし、実践の場で僕の作品の意図が伝わらなかったり、僕が演劇活動を通して何を伝えたいのかが不明瞭になってしまわないためにも、ここにこうして文章を書いておくこともまた、意義のあることだと思う。

僕の演劇活動の外郭は、大きく言ってインターネットメディア登場後の演技の変遷をたどるものであり、その目的は映像メディアが一般に流布した「自然主義リアリズム」の演技の脱構築、ということになる。

従って、理論自体は古いものであったり、支持層の少ないものも登場するかもしれない。しかし、その目的はここに書いた通りであり、実践もまたしかりである。

このページには、その手がかりとなりそうなものを雑記として記していく。