「ペトルーシュカ」


2008年8月上演
会場:ZAIM

近松門左衛門が描いた「曽根崎心中物語」は、僕らにとっては悲劇じゃなくて幸福に思える。もしも、「死んでもいい」と思える恋人がいれば、それは幸せなことだろう。
しかし、僕らの日常は延々と続いていく。恋愛生活は惰性し、経済活動の苦痛にも慣れ、ただただ「日常」が続いていく。
だから、自分の人生に物語が欲しい。それが魅力的であるかは関係ない。この物語を脚色するのは、私自身。